2005.4.9 Sat.
学歴はワインのラベルらしいが、僕はワインも飲めないのだった。
【お願い】もしも白文字の独り言に気づいてしまったなら、掲示板に一言「気づいた★」とだけ書いてください。それ以上は勘弁してください。追求とかね。
読んだら、押してみるの方向で…
|
|
小田嶋隆著「人はなぜ学歴にこだわるのか」読了。
小田嶋氏の文章は大好きなのだが、これの読後感はあまり心地良いものではなかった。 著者も文中で断っているが、扱う相手が悪くて小田嶋氏独特の快刀乱麻を断つがごとき言い切りの爽快感がない点がそう感じさせるのだろう。
繰り返し何重にも言い訳しながら、学歴について語らなければならない様子は、 読んでいてなんだか痛々しいものさえ感じられた。
それは彼が高学歴だからだ。
気を遣いながら書かないと非常にいやらしい文章になってしまうことを畏れている。
そのことに気を遣いすぎて、氏の快刀の切れ味も鈍っている。
それでもそんなテーマを選んだのは小田嶋氏自身だ。
僕はこの本を読みながら、デリケートなテーマを選んで書く彼の苦悩を追体験したような気がする。
僕は人に誇れるような学歴は持ってはいないが、それを宿業の様に感じる機会は余り無い。
もっと感じるべきなのかもしれないが…。
ただ、この本に書かれているようにいざ結婚などという時には、いやでもそれを思い知るのだろう。
その時には、もうどうしようもないのだから、今から考えることはすまい。
いつか僕も自分の子供の学歴についてみっともなく足掻く日が来るのだろうか…。
それも今考えてもしょうがない。
|