2006.10.1 Sun.
Lady in the Water
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読んだら、押してみるの方向で…
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大絶賛!★★★★★
物語に心を癒す効果があるとは聞いていましたが、 この映画はまさにそれ。
ヒロイン「ストーリー」は世界を変革する重要な人物「ライター」を目覚めさせるために、フィラデルフィアのアパートメントの中庭のプールへやって来た水の妖精。
心に深い傷を負って世捨て人の様にアパートの管理人をして暮らすクリーブランドは、夜のプールで彼女と出会う。
アパートの住人のひとりで韓国系の大学生チェ・ヨンスンが曾祖母から聞いたというおとぎ話を耳にしたクリーブランドは、「ストーリー」こそがそのおとぎ話の妖精ナーフだと確信する。
そして、アパートメントの住人それぞれに、おとぎ話に登場するキャラクターとしての役割が与えられていた。
世界が変わるという大きな出来事を経った一つのアパートの中という日常的な空間だけで語ってゆく。
それは、本作の監督M・ナイト・シャマランの作品「サイン」の様でもある。
登場人物は「ストーリー」に出会うとその非日常な馬鹿馬鹿しいおとぎ話を疑う事無く受け入れて、各々の役割をつとめようと協力してゆく。
管理人クリーブランドを演じるポール・ジアマッティの演技がすばらしい。
見ながら、何故涙が出てくるのか分からないのにぼろぼろ泣いた。
同行の友人は1,000円の価値しか無いといっていたので、おそらく僕の傷んだ、いや病んだ心に染み渡ったのだと思う。
まさに物語による心の癒し、救済の映画だったと思う。
「そんなわけないじゃん」とつっこみたい心を抑えて、劇中の人物達の行動の意味は何だろうと考えながら見ていただければ楽しめるのではないだろうか。
奇跡が起こる物語。神話の様なものだと思っていただければ良いかと思う。
さて、公開されたばかりの映画のないようを余り語りすぎるのもなんだし、ここからはどうでもいい感想を…
劇中で、ブライス・ダラス・ハワード演じるヒロイン「ストーリー」をみたクリーブランドが「まだ子供じゃないか」と云うシーンがあるのですが…
頬骨の見事な彫りの深い顔立ちの彼女は東洋人の僕には「子供」には見えなくて…プログラム・ガイドで見たら彼女は25歳。
やっぱ子供じゃないじゃんか!
そのヒロイン「ストーリー」は劇中ずっと素っ裸か、素っ裸に男物のシャツ一枚と云ういでたちで…
これはサービスでしょうか、シャマラン監督。
それと、ヒッチコックよろしく自作には必ず出演していた彼ですが、今回はちょこっとどころか堂々とメインキャラクターで登場です。
物語はまさにおとぎ話で、先も読めてしまうんだけど、大満足でした。
シャマラン作品では「シックス・センス」「アンブレイカブル」と共に好きな作品になりました。 今年、一番泣いた映画です。
「サイン」はちょっと失敗だったな。「ヴィレッジ」は見てない。
※プログラムガイドは要注意!結末について書かれています。上映前に読むと楽しみ半減。
止まぬ病みは闇へと通ず。 (言葉遊びです。)
公式サイト・予告
超映画批評 (※僕とは全くの反対意見です。)
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