2002.11.24 Sun.
ダメダメでモテモテ
【お願い】もしも白文字の独り言に気づいてしまったなら、掲示板に一言「気づいた★」とだけ書いてください。それ以上は勘弁してください。追求とかね。
読んだら、押してみるの方向で…
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ファンヒーターをつけたまま寝て頭痛に悩まされる。
脳細胞ダメージ大だろうか…。
昨夜の宴会に続いての部活の影響で、体がだるく何度も寝たり起きたり…。
テレビを点けるとケーブルで「旭日の艦隊」とかっていう架空戦記物のアニメーションを放送中。
パラレルワールドなんでしょうか、第二次世界大戦のような世界で、日本軍がどこぞの世界の警察のような態度で、歯の浮くような偽善っぽさを振りまきながら、ナチス・ドイツと戦ってます。
世界平和のために戦っているのだそうです。
欧州を舞台に次々とドイツ軍を退け、英国に感謝とかされちゃってます。
日本の司令官が英国の勲章をもらったりして、もう大変な活躍です。
敵の銃弾が当たらないと、失笑を買っていた往年のハリウッド戦争映画のように、毅然とした態度、絶対的な優位をもっていっさいの失策を行わずに順調に作戦を成功させる日本軍と、次々と日本軍の思惑通りにその術中にはまって敗退するドイツ軍。
この居心地の悪さは何だろうと考えずにはおれません。
優柔不断で気弱なダメダメ君が、皆が高嶺の花とため息をつく才色兼備な憧れの女生徒を始め様々に魅力的な女性達にもててもててもてまくる妄想少年漫画や、素直なだけが取り柄のドジで鈍くさい女の子がこれまた才能あふれるスポーツ選手や、美形で成績優秀、あり得ない大金持ちの御曹司にもてまくる少女漫画の居心地の悪さと同じです。
いや、改めて考えるとこういったあらゆる偶然を味方につけた奇跡の物語というものは、エンターティンメントの王道なのかもしれませんね。
原作は相当な人気小説のようで、こういう本の支持者はおそらくそんなことは百も承知なのでしょうが、そういった夢物語が戦争物の中で「架空戦記物」として一ジャンルを気づいていることを知らなかった身としては新鮮な驚きだったわけです。
ただ、それがエンターティンメントの王道だとしてもあまりに都合よく展開する物語にむずがゆさを覚えてしまうのも事実です。
まあ、ノリ切れないからなんでしょうがね。
ただ、この物語を楽しむためには史実を知っているほうがいいわけで、それなりの知識や教養が求められる世界だと思うのですが、そういう人たちが皮肉を抱かずにこういうものを喜んでいるのだとしたらなんだかなあと。
食欲や性欲といった快楽の誘惑の前に理性や知能が屈してしまうように、本能に近いところで戦争への勝利と、それによってもたらされる名誉のもたらす快感というものがつながっているのだろうかなどと勘繰ってしまいました。
まあ、いい歳をして文句を言いながらもガンダムの新作を無視できない僕も大差はないといえるので、一方的な批判でないことはわかっているつもりです。
でもむずがゆかったなあ。
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